肌のきめは美容に関心のある人々にとって最大の関心事です。酒さ、肌の凹凸、ニキビ跡やその他の傷跡、ストレッチマーク、不均一な色素沈着など、色調や質感の問題は、エイジングや不健康な肌の最も一般的な兆候の一つです。1 また、米国皮膚外科学会による消費者調査によると、美容に関心のある人々の71%が皮膚の色調や肌質を気にしています。2 このような状態の肌は治療が難しいですが、患者さんは安全でシンプルな治療法を探しています。
スキンリサーフェシングは、このような色調や肌質に悩む患者さんにとってベストな治療法です。ですが、全ての患者さんに同じような効果・結果を出すわけではありません。使用する機器の技術、施術プロトコル、あるいは患者さん自身に関連する要因により、機器や治療法ごとに大きく結果が変わる可能性があります。スキンリサーフェシングを受ける患者さんの最大の懸念事項の一つとして知られているのがPIH(炎症後色素沈着)です。
PIHとはいったい何のことでしょう？診療にとってどんな意味があり、どのように防ぐことができるのでしょう？
これから、様々なスキンリサーフェシング法によるPIHの発生または悪化に関する危険レベルを取り上げ、PIHを心配する患者さんに、より安全な選択肢を生み出した技術の進歩について概説します。
1 Fink B, Matts PJ. The effects of skin colour distribution and topography cues on the perception of female facial age and health. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2008;22:493-498.
2 The American Society for Dermatologic Surgery. The 2017 ASDS Consumer Survey on Cosmetic Dermatologic Procedures [Internet]. 2017 [cited Feb 1, 2018] Available from: https://www.asds.net/2017-consumer-survey/.
