在宅ワークを活用した医療脱毛のマーケティング part1

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脱毛治療は、長年にわたり。男女性ともに最も人気のある美容医療の治療の1つです。2018年だけでも、世界のレーザー脱毛市場規模は約600億円と評価され、2026年まで15%の成長が見込まれています。

様々な企業が長年にわたり、脱毛ワックスや脱毛クリームを開発し、最近ではIPLやレーザー脱毛技術からアイデアを得た家庭用脱毛器を販売し、脱毛需要に応えています。簡便に使える点や誰でも試しやすい低価格設定により、消費者にとって魅力的なものになっています。ですが、これらの家庭用脱毛器は、レーザーまたはIPL技術を採用していますが、医療機関のみが使用できる医療機器と同じ効果を得ることはできません。

「リモートワーク」や「テレワーク」が当たり前となった今、デジタルに時間を費やす人々が増加しています。ここで大切なことは、医療機関でのみ行うことができる「医療脱毛」が家庭用脱毛器とはそもそも比較できない「医療行為」であることをホームページやSNSで紹介し、消費者を教育することです。またこれまでは行っていなかったデジタル広告等も検討してみても良いかもしれません。

 

消費者を教育しましょう

良いニュースとして、すでに多くの家庭用脱毛器を使用している人々が医療機関で医療脱毛を受けているということです。家庭用脱毛器を購入し、使用しているのは約15%だけですが、技術が向上し、よりお手頃価格に、より簡単に手に入れることができるようになるにつれて、その数は今後も増える可能性があります。その為、医療機関による医療脱毛と比較して、これらの家庭用脱毛器を使用することのデメリットについて消費者に知らせ始めることが重要です。ホームページやSNSでの正しい知識の共有は患者需要を高めることにつながります。以下に例を示します。

 

 

家庭用脱毛器は脱毛効果が劣る

これらの家庭用脱毛器の技術は、医療機関で扱うものよりも高い出力は出ませんが、脱毛効果が劣る理由はそれだけではありません。ほとんどの人は、効果的な脱毛に関しては、最適なタイミング(毛周期)があることを知りません。医療機関から毛周期や脱毛に最もよく反応する成長期の毛包をターゲットにして施術を行っていることを教育することが大切です。

 

家庭用脱毛器は時間がかかる

家庭用脱毛器は出力が高くないため、何度も何度も使用しなければなりません。また、医療機関では、様々な治療テクニックがあり、背中などの手の届きにくい場所等にもレーザーを照射することができます。医療機関での脱毛の一般的な治療は、48週間ごとに約10回で、各治療は1520分以内で終了します。その期間に、患者さんは脱毛効果を実感することができます。一方、家庭用脱毛器では少なくとも2週間程度ごとに行う必要があります。自分で家庭用脱毛器を使用して行うと、上手く照射することが出来なかったり、同じ部位を何度も重ねて照射してしまうことがあったりと火傷など皮膚にダメージを与えてしまう可能性もあり、結果として、医療機関に行くことになってしまいます。