フラクショナル炭酸ガスレーザーとマイクロニードルRFとの効果・安全性の違いは??

Image

レーザーで蒸散させて穴を開けるタイプと、細かいニードルを穿刺して高周波で蒸散させるタイプのどちらがニキビ瘢痕の治療に有用なのか、気になります。
米国レーザー学会誌の2023年4月号に掲載されたデンマークの論文では、ニキビ瘢痕の患者15例に対して、フラクショナル炭酸ガスレーザー(3パス)とマイクロニードルRF(4パス)を半顔ずつに照射するランダム化比較試験を行った結果、1回施術後3ヶ月の評価ではどちらも良好なニキビ瘢痕の改善が見られ効果に有意差はなかったと報告されています。
安全性については、フラクショナル炭酸ガスレーザー照射群で、より強い紅斑や浮腫、浸出液の出現などダウンタイムが遷延する傾向が見られ、一方、マイクロニードルRF照射群では、フラクショナル炭酸ガスレーザーに比べ施術中の疼痛がかなり強いとの記載があります。
ちなみに、フラクショナル炭酸ガスレーザーはドット0.1mm径と1.2mm径のコンビネーション、マイクロニードルは1.5~3.0mmのチップを使用しています。

Hendel K, Karmisholt K, Hedelund L, Haedersdal M. Fractional CO2‐laser versus microneedle radiofrequency for acne scars: A randomized, single treatment, split-face trial. Lasers Surg Med 2023;55:335–343.